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あの、AIR を抑えて2000年ベストゲーに輝いた Close 2U から2年……ついに待望の作品が登場。ブランド名を苺みるくと変えて……。
まずはシステムに触れておこう。
シナリオの良さが故に(ぉ)、叩かれまくったシステムだが……今作はそれなりに使いやすいシステムになっている。既読スキップやバックログ表示、ショートカットキーなどにも対応して、使い心地は悪くない。まぁ、突っ込んで言えば「日付が変わるたびにスキップが止まる」とか「そもそもスキップスピードが遅すぎ」とか「改行改頁アイコンが無い」とか色々とあるのだが、そこまで求めてはいけない。まして前作ユーザーなら(笑)
タイトル画面にスタートとCGモードしか無い。セーブロードスタートが無いのだ。右クリックからしかロードが実行できない。
システムの安定性は前作に比べると格段に良いようだ。
主人公は冨夫と言う。5年生。……おいおい、前作より1学年下がってますよ、ヨロシイんですか? って言うか気付けよソフ倫。
かなり泣き虫のいじめられタイプ。
何か困ったことがあると「○○だよ、お母さん……」とマザコンの気があるようだ……いや、このぐらいの年齢でいじめられっ子タイプなら当たり前か。むしろ、「父さん、今日も富良野は……」と北の国からを連想させる語りである(笑)
のえる、登場。
毎朝起こしに来てくれるらしい幼馴染みで、主人公にとって姉のような存在か。同級生。
逆さ立った後ろ髪が印象的。主人公の隣の家でパン屋の娘。
くるみ、登場。
のえるに起こされた後、主人公とのえるはくるみを起こしに隣の家へ……と言った感じの、幼馴染み。くるみの方は2〜3歳年下なのではないかと言うぐらい妹的存在。同級生。
小さなツインテールで背も低い。ちょっとデコ風味。クリーニング屋の娘。
主人公とのえる、くるみは商店街に住んでおり、それぞれの家が店をやっている。主人公の家はソバ屋。
蛍、登場。
週に1時間だけ設定されたクラブの時間の、同じクラブの子。6年生で先輩になる。でも、主人公より背は低い。
ツインテール娘。可愛い容姿に似合わず、やたらといじめっ子。
桃香、登場。
クラブの部長。もちろん、6年生の先輩。おっとり系の優しいキャラクター。
お嬢様タイプなのだが、一人称は「ボク」だったりする。黒髪おさげ。
主人公たちが通うのは、明音第2●学校。……はい、伏せてあります。だってゲーム中でも伏せてあったから……。でも、どう考えても、「●=小」だよな……ランドセルネタの会話とか、デフォで出てくるし(笑)
上記のキャラと、主人公の親友カーツ(勝雄)を含めた6人が同じクラブをしている。クラブの内容は、文系なんだか運動系なんだかのボランティアクラブ。週に1回クラブの時間があって、2週間に1回、街のどこかでボランティアをするらしい。
しかし、このクラブの顧問(立花先生)って、ひょっとして前作の一族なのか……(笑)
ノリノリ6人組のドタバタコメディ。
一見して、その絵柄から炉ゲーと思われがちですが、コレはどちらかと言うとお姉さんゲーですな。攻略対象らしい存在は4人で(隠しキャラがいれば別だが)、そのうち3人までがお姉さん系なのだ。清純お嬢様系お姉さん、小悪魔系お姉さん、世話焼きなお姉さん、そして唯一の妹みたいなキャラ。
……絵に騙されてはいけない、と言うことですな……。
札束事件。
あまりにも唐突過ぎて付いていけない……(笑)
桃香にやや萌え。
やきいも大会。
いや、俺も小学生のときにやったけどさ……さすがに女の子でそれは無いだろ……(笑)
蛍にやや萌え。
良い子騒動。
この頃からたんぽぽの世界に慣れる。
桃香と蛍のやりとり(ボイスレコーダー)に爆笑。
キノコパーティー。
勘弁して下さい……(笑)
クリスマスの王様大富豪。
初っ端の「なにかに祝福されっぱなし」に爆笑。
CGを大量に使ったイベントで面白かった。引くまで止まれない辺りも小学生っぽくていい。オチはきつかったけど……。
つーか、変態性を発揮していく主人公に焦る(笑)
くるみと蛍にやや萌え。
羽根募金活動。
思いっきり溜めて溜めて落とすお約束ギャグに、見事にハマる。
テキストはちょっと怖かった……(謎)
温泉旅行。
このシリーズは温泉に行かないと気が済まないのだろうか……前作も今作も南国の島の話なのに、温泉旅行。何故(笑)
南の島の住人の、憧れというものだろうか……。
熊五郎というキャラが出てくるが……あまり語りたくは無い……。嫌過ぎ……。
と、ここまでが共通イベントだろう。
つーか選択肢がね……。
選択肢が無いに等しいほど簡単。あっさりと攻略できそうだ。
……。
あの……引きまくってます……。
さすがにこんなプレイを見せ付けられては……(笑)
おしめプレイって、おいおい……(涙)
って、しーしー&ちうちうって……(激引)
これはアレか? 驚異的変態ゲー「はじるす」の影響か? 炉ゲーの代名詞「はじるす」への対抗心なのか?
すいません……勘弁して下さい……。
性格的にも、あんまり好きくない系統かぁ……まぁ、Close 2U で言うところの鈴音ちゃん系。
強く否定もしなければ、肯定もしない。肯定である否定しかしないのだ。
うーん……お隣さんでしかも唯一の年下チック(厳密には年下ではない)だと期待していたものの……(笑)
そして、事件は突然起こる(激痛)
テキストが流れた瞬間、絶叫……(ぉ
これ、痛過ぎ……。
あまりに衝撃的な事件。そして、計らずして自ら解いていた二人の絆。変わりゆく二人をくるみの視点で記した日記。
いやもう、語りたくにゃいでしゅ……(退行)
小学生時分に6年生と5年生と言えば、それはもうかなりの年齢差を感じるだろう。身に付き始めた縦社会において、最も近くにいる先輩にして最上級生。この時期は女の子のほうが圧倒的に成長が早く、主人公にとって、もはやそれは手の届かないお姉さん。
主人公はエレガントな上品さと気品を感じながら、世代的には完全にフレッシュな時期。
モウ、ダメポ……吼えそう……(マテ
大澤、登場……。
……。
……。
あかん。ダメ。不幸過ぎ。
もうダメ。俺、キレチャウ。
マジデキレチャウー。
マジデキレチャウ。
マジデ。
またやってしまった……(謎)
でも、大澤は殺すから(ぉ
いや殺したいほど憎んでも始まらないね。憎悪は悪循環。俺も大人だから解かってる。解かってるけど。
でも、大澤は殺すから(ぉぉ
って言うか、消滅させるね。俺がミズカだったら有無を言わさず永遠の契約実行。もう即実行。でも俺にはそんな力は無い。幸運な、大澤。だから。
悪・即・斬。
これ即ち一つの正義。守れない力など無きに等しい。大澤を目の前にしたら、アナタもそれが言える。それが間違ってるなんざ理論信者が言うだけでいい。それは守れない力だから。リローンチ(違)(←壊レ)
夏菜、登場。
黒いワンピースに黒いリボンをしたショートカットの女の子。
車椅子に乗って生活しているようで、なんだか嫌な予感。
主人公よりも年下で、この子は自己紹介の時に明言した。自分は9歳、と。これでアレなシーンがあったらヤバい。
ころころと明るい性格で、現時点では唯一の年下ということもあってかなり回避不能。
しかも、あと10年で……などと不穏なことを笑顔で言う。無理。回避できません。
……しかし、今は桃香である。
こんなピンポイントな少女、夏菜を回避してしまうほど、俺は大澤から桃香を護らねばならないと思っている。普通のゲームならありえないのだが、これがこの悪魔テキストの魅力か。
夏菜「だから、それまで友達でいてよ」
ぐらっ……。
夏菜「人間、いつかは死んじゃうじゃん。だから、それが短くても、その中で輝けられればいいよねっ。ね。」
くぅぅ……激しく共感し、惹かれるのだが、俺は桃香を放って置けない。
今と、未来。
どちらが重いのか。桃香は解かっていない。まだ終わってないことを。それはまだ幼いから? 未来には夢がある。まだ見ぬ果てしない夢が。理想と現実。未来には夢がある。でも、何も解かっていない。未来は今の辿り着く場所。今閉ざすか、未来に閉ざすか。
……。
……。
……。
あかん、このシーンも耐え切……れん……。無理……。
昏い俺が出てくる。
モウダメ。
果てしない衝動を燻らせて。
もう一度。ちょっとキレてきます。
必ず帰ってくると思うので猶予ください。
ただいまです。
さて……。
立ち直り失敗が1回あってから、立ち上がるシーンまで……よく書かれている。
ほんと、マジツライ……。
そして、大澤がそうなった理由まで解かって、一応は解決を見る。
未来に大きな不安を遺しながら……(痛)
そして感動のエピローグ……。
はがぅぁぁぁぁぁ……。
ぐぅあぁぁぁぁ……。
勝雄とのとらいあんぐるハート。エロエロ大王カーツ。そして、そんな話題に明け透けなのえる。
そんな勝雄を見て主人公は……。
冨夫「なんて男らしいんだ……」
いや、跪いてるって! めっちゃ頭下げてるって!!
勝雄「この俺に……見せてやってくれないか……」
冨夫「やっぱりカーツは凄い!」
いや、拝み倒してるって! めっちゃ卑屈になってるって!!
カーツとのとらいあんぐるハートは良かったんだが、桃香シナリオがあまりに衝撃的過ぎた……。
のえるはのえるで恐ろしく不幸なシナリオ設定をされているのだが……キャラ的にもそんなに好きじゃないし、何より感動するはずのラストでめっちゃ笑ってしまった……(笑)
悪魔的ないじめっぷりでヒネくれた性格の蛍。でもそれは主人公に対する気持ちの証で裏返し。子供だ。
ボランティアクラブのトラブルメーカーにしてムードメーカー。様々なネタの仕込みは、殆どが蛍が持ってくる。ほぼ全てと言って良い。
気付かせる笑い。今後の展開を予測する爆笑。予測して爆笑し、テキストを読んで予想通りだったり裏切られたりで、どっちでも爆笑する。2度美味しい。
チョコバナナとミルクセーキは爆笑させてもらった……腹が千切れるかと思ったヨ……。
またか……また、こんな痛々しい話かよ……ッッッ!
蛍の母、初手から俺をブチギレさせる。何が「たんぽぽ」だ。チクショウ。狂った大人は子供から見ればそれはそれは怖い存在だ。打つ手が無いと言って良い。しかし主人公。一念奮起。
どうして蛍がボランティアクラブのイベントメーカーになっていたか、それが解かる。
……なんだよチクショウ。
無理……コイツも桃香レベル……日記書くの、無理……っッ(ぉ
蛍の一本気な所が……電話のお姉さんの、大人の汚さが……痛すぎる……。
さて、総評。
CGは前作よりあまり進化はしておらず。ギャグイベントCGが多くなっている。CG枚数は多いと思う。背景は前作同様実写取り込みに軽いエフェクト。会話を多種多様な表情で表現するフェイスアイコンは健在。このシステムは非常に良いと思う。
前作ではただのGS音源っぽかった音楽も、今作では結構聞けるぐらいにはなっている。
システムは使いやすいとは言えないが、それなりに耐えられる程度にはなっている。安定性も悪くなく、俺のPC環境では何の不具合も出なかった。
さて、問題のテキストだが、前作C2Uからすれば大きく変わってしまった。
ギャグイベントが突っ走りすぎている所も。もう少しほのぼのノスタルジックなものが良かった。C2Uはそれが好きだったんだが……。
また、えちぃシーンの変態性が大きくグレードアップ(ぉ) いくら、おるすばんが突き抜けた存在で仮想対抗あるとは言え、やりすぎだろう……(笑)
そして、物語の核心……救いようが無い……。系統的にはねこねこソフトの銀色系の救えない痛さ。まぁ、テーマがたんぽぽで、テーマに沿っている点としてはOKなのだが、たんぽぽがたんぽぽである部分が描かれていないのが救えない。
と言うわけで、前作のように手放しでお薦めできない。特に俺のような感情移入型プレイヤーは死ぬ。と言うか、素人にはお薦めできない。マジデ。
以下、ネタバレ。
完全なネタバレとして言うと……たんぽぽはいくら踏みつけられても季節が巡れば茎を伸ばして花を咲かせ、次世代という夢を飛ばす。うん、それについてはよく書かれている。だが、踏みつけられるシーンが凄惨で痛すぎる。そして、立ち上がるシーンが描かれていないのでプレイヤーは救われない。たんぽぽが一人で茎を起こして立ち上がるように、感情移入している主人公には関係無く立ち直るのでプレイヤーは救われないのだ。関係無くは無いのだが間接的に心の支えになっているだけで結局主人公は何もしてやれない。しかもその立ち直るシーンは描かれていない。テーマには沿っているのだが、そこが救われない。深く負った心の傷は自分自身の意志で立ち上がらないと、後悔と自責の念が影を残すのは解かるのだが、あまりに痛すぎ。キャラはまだ幼いしよォ……いや、幼い時代だからこそ、また歩みだして追いつけるものなのかも知れないが……。プレイヤーは救われない救えない。
でも、桃香のシナリオだけは絶賛していいと思う。止めて欲しかった(関係を切りたかった)大澤、存在意義が絶妙で核心の夏菜、そして粉骨砕身主人公。シナリオの整合性とイベントの痛々しさにやや難があるものの、それを補って余りある魅力でした。
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Document Write by iszark. Last Update, 2002-10-18.