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Piaキャロ劇場版

「ぷじゃけるな」
 映画館を出てからの第一声がコレ。ハズレだ地雷だと解かっていて、そのつもりで見ていたのだが、途中までは意外と面白かったにもかかわらずヒデェオチ……。
 作品性と映像的な出来はY氏がレビューしてくれると思うので、俺はシナリオと音楽を中心にレビューしたいと思う。よって、激ネタバレなので少しでも楽しみにしている人は以下を見ないように。

 時と場所は秋深まりしサティ・マイカル。
 平日の昼間ということもあってか、サティはガラ空き。駐車場も停め放題だ。んでもって、ワーナーマイカルに至っては閑散としているしている始末。まぁ、「XXX(トリプルエックス)」なら見てもいいかなってぐらいの弱いラインナップなのでこんなモンか。そして、今回のPiaムービーの館内になると俺たちを含めてたった9人おみまゆさんに負けてるよオイ。これはもう、3日で打ち切り決定っぽいので、映画館で見たい人は明日にでも行くべし、だ。
 さて、まずは音楽の評価をしたいと思う。とりあえず、少しは褒めとかないとね。プロローグが終わるとオープニングアニメーションが挿入される。オープニングテーマの出来はかなり良く、聞ける曲である。そして、劇場版作品中のBGMも、かなり聞けるものが多かった。映画館の音響に助けられている部分があることは否めないが、映画館用に音を入れてあるので悪くない。
 ボーカル入りの曲は、先に言ったオープニングテーマ、挿入歌、エンディングテーマの3つ。オープニングテーマは聞けると書いたが、挿入歌はやや難易度高め。さやか、ともみ、ナナ、美春、朱美、夏姫の6人が歌っていて好きな人は好きだと思うが、ゲーム本編と劇場版では声の違うキャラが多くて解かりづらい。また、それぞれのソロパートが長く、相変わらずあの御方が音はハズすわテンポはズレるわでブッちぎっていたりして、ボーカルレベルの差に難がある。まぁ、それも魅力っちゃあ魅力だが。
 エンディングテーマの方は、普通に聞いたら聞ける曲なのかもしれないが、劇中はストーリーのオチが衝撃的過ぎてそれどころじゃなかったので正しくレビュー出来ません。申し訳無い。
 さて、ストーリーの方へと話を向けよう。
 プロローグは、さやかが2号店から4号店へヘルプに行く所から始まる。Pia3をプレイした人なら解かると思うが、元になったゲームでは主人公(明彦)が4号店にヘルプに行き、さやかが2号店に残る設定だった。さやかと主人公の立場を入れ替えることで、副題にもなっているようにさやか中心の物語となることは解かるが、シナリオのベースはともみシナリオになってしまう。しかし、ゲーム本編中では唯一面白かったシナリオなので悪くない設定だと思う。
 また、こういうシナリオ背景がある以上、ともみの出番は多く、そういう部分では俺的に満足と言って良い(ぉ
 「俺的に」と書いたように、こういったモノにはキャラごとの固定ファンが居るのは必定で、それぞれのファンへの対応っつーことで、主役であるさやか以外の他のシナリオへの介入が少しずつあったりするはずだが、朱美(店長)と夏姫(マネージャー)はまったく出てこなかった。
 美春は、何か曰くありげな場面が展開するが、ゲーム本編では登場しなかった新キャラの「みゆき」の介入によって瞬時に解決。ちなみに、新キャラみゆきの出番はここくらいのもので、他に活躍する部分は特に無い(ぉ) 新キャラが主人公とどうこうなんて話の展開はまったくもって無いので、その存在意義に首を傾げざるを得ないみゆきなのだが、美春シナリオを瞬殺するために配役されたと考えるのが妥当な所か。あと、次回作への布石とか。次も背景だったり? そう考えるとなかなかアコギな商法であるが大人は汚いのが常識なので勘弁してやりたいと思う。文句を言うヤツはぽぽんたやって大人の汚さを知り悔い改めよ(マテ
 貴子さんのシナリオらしきものは30秒で自己完結した。そんな程度なんだろう。キャラ的には面白いポジションを取っているので、そこらへんでカバーしているものだと思われる。
 ナナは、4号店の昇と結ばれている。主人公(明彦)が不在であり、ナナ的にもハッピーなのでこれはこれで問題無いかと思う。さやかとともみの恋物語への対比としての価値もあり、ナナの存在は大きい。しかし、澄んでいたお嬢様ボイスが、モッチーボイスになっている違和感。劇場版でのストーリー内では電波的な言動をとることが無かったので、それを声質によって補っているものだと推測される(ぉ) かなり稀有な例と言って良い。……それはそれで。……いや、むしろ(謎)
 ともみは、シナリオのベースになっているように、ゲーム中のシナリオと根本的にあまり変わりは無い。主役のさやかと同じ立場にあって、さやかを気付かせる役割を持つ。ストーリーの立場的にシナリオを取られた格好となって、ちょっと薄幸風味。ともみの片想いの相手(耕治)にはすでに恋人(あずさ)がいるのだが、そんな相手に告白するのだから100%に限りなく近い確率で振られることが確定している。これについてはゲーム本編と変わりないのだが、劇場版ストーリーだと主人公(明彦)が存在しないために、ともみを慰めてくれるキャラクターが存在しない。この部分がゲーム本編に比べて、かなりの不幸さ。ゲーム本編では、ともみの決心が付いてから片想いの相手(耕治)の所へ逢いに行くのだが、劇場版ストーリーでは決心付かないまま片想いの相手(耕治)がその恋人(あずさ)を連れてやってきて残酷ですわよ?(えぅ) さやかを気付かせた手前、ともみが行かないワケにはいかないので、ラストではその片想いの相手(耕治)とその恋人(あずさ)がイチャイチャしている所へ持ち前の明るさを失わずに駆けて行くのだが、もうそんな小さな背中なんて見ちゃおれん見ちゃおれん見ちゃおれんッッ!(ぉぉ
 海辺の恋物語は、波間に生まれて、波間に揺れて、波間に消えてゆく……。
 波に乗っている幸せカップルがナナであり、「生まれて」を担当しているのがさやかで、「消えて」を担当しているのがともみである。この、あまりの薄幸っぷりに、ともみちゃん株は急上昇のストップ高。ともみたんインフレーションである(意味不明)
 ふぅ……ともみタンで語り尽くした気がするのでどうでもいいのだが、しかしそれでもPiaキャロ劇場版の主役はさやかであって、メインストーリーのレビューと行きましょうかね……。
 ……とにかく、主人公(明彦)がワケ解かんねェ。どうしてプロローグにあった2号店での別れのシーンでそんなに冷たいんだっつーの。ゲーム本編では多少なりとも好き合っている関係での別れがプロローグだったはず。だが、そんな気持ちを微塵も感じさせない冷たい口調。そして、それから何の伏線も場面展開も無しで登場するラスト。お前、本当にワケ解かんねェよ……。明彦視点であればどんな事があって苦悩やらなんやらと解かるのかも知れない。ストーリーの裏では設定として何かがあるのかもしれないが、そんな場面は劇場版のストーリー中には微塵も無かった。さやかの心の変遷はストーリー中でも語られているので、さやか的にはそれで良かったと思えるが、視聴者にとってはチンプンカンプンである。「電話が通じない、だから直接会いに行って、そして告白…」なら納得してた。まんま、ともみシナリオ耕治エンドバージョンの様相であるが、それでも納得した。だが明彦よ、何故そこにいる? お約束は好きな人も多いし、俺ももちろん大好きだが、強引なデキレースじゃ誰も納得しないことぐらい解かれや。そんなエンディングを迎えてから、ただCGの花火が単調に舞うだけの手抜きエンディングスタッフロールを見せられりゃ、誰でもブチ切れるっちゅーねん! このレビュー冒頭にある「ぷじゃけるな」はこの感情であり、このセリフの元ネタゲームが似たような理不尽デキレースだったので伏線として使わせていただいた
 まぁ、怒りなんかすぐに通り越して静かな館内で笑いを堪えるのに俺は必死だったのだが……。中盤までは意外とすんなり見れただけにラストのオチには参った。さやかストーリーが一瞬にしてパーである。

 では、総評と行こうか。複数の恋物語が進行速度も様相もバラバラに同時進行していくさまはギャルゲ上がりというよりドラマっぽい展開で、そこは良かった。キャラはまんべんなくとはいかないが、それなりにカバーしていて、尚且つキャラ萌え的には安心して良い作品だと思う。しかし、メインストーリーのオチに閉口。2000円少々でネタを買ったと思えば安いものだが、怒りがこみ上げてきても俺は知らない(笑)

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Document Write by iszark. Last Update, 2002-10-22.
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